Necessity
校正の必要性
最近の経済活動においては、製品の規格、品質、安全性等について基準や仕様に適合して
いることの証明が必要となってきています。特に品質システム認定制度(ISO9000シリーズ、
QS9000等)においては製品の品質に影響を与える計測機器を含むすべての検査、測定およ
び試験のための装置は既知の正確さおよび安定性を持った国際標準または国家標準へのト
レーサビリティが要求されています。また、試験所認定制度(ISO/IEC 17025)では、計測の
トレーサビリティは、適確な能力、測定能力およびトレーサビリティを実証できる機関の校正サ
ービスの利用によって確実にすることとし、これら校正機関が発行する校正証明書は、切れ目
のない校正の連鎖によって一次標準に繋がっているかまたはSI単位を実現している自然常数
に繋がっていることを示すこととしています。校正証明書は、測定の不確かさまたは特定された
計量仕様への適合性の表明を含め、測定結果を提供することが要求されています。
こうした試験所認定制度の普及やQS9000等の校正に関する要求事項など産業界での現場
の計量器レベルでの校正ニーズの高まりに応えるために、計量法トレーサビリティ制度関連部
分が改正され、施行されました。
この制度は、今後の我が国における計測の信頼性の高度化に寄与するものとして、またISO
9000ファミリー規格やQS9000、GLP、GMP、GCP、HACCAPなどの品質システム審査登録
制度や他の試験所認定制度を相互に補完するものとして活用され、ひいては、産業の更なる
発展や科学技術の進展に貢献することが期待されています。
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